第一章 事故
      
 








木ノ葉病院。


この病院に一人の患者が運び込まれた。



けたたましい救急車のサイレンと共に病院内に入り込んだのは、血をポタポタと垂れ流した金髪。
出血を止めようと躍起になる救急救命士。




「20歳、男性!胸部打撲と腹部の内臓破裂による出血です!!」
「血圧は!?」
「72mmHgから、少しずつ低下しています!!」
「ショックを起こす可能性がある!!急いで止血を!!」
「はたけ先生を!!」
「すでにオペ室にいます!!」
















神に背中 第一章 事故
「・・・・・・・ん・・・」 集中治療室で浮上する意識。 鈍く痛む全身。 鋭く痛む腹部。 (ああ、そうだってば・・・オレ、車に・・・) 目をゆっくりと開けると、真っ白な天井がぼやけて見えた。 それが病院の天井だと気づくのに少し時間がかかった。 (オレってば、助かったんだ・・・・) 「うずまきさぁ〜・・・・ああっ!!」 入室してきた看護士が大声を出した。 病院内は静かにと学んだはずである。 「うずまきさんっ!!分かりますか!?」 そんなに大声を出さなくても分かると言いたいが、口に突っ込まれたチューブの所為でそれも叶わない。 ナルトは小さく頷いた。 「嗚呼、よかった・・・・・・。 あ、こんな事をしている場合じゃない!! 待っててくださいね、今、先生を呼んできますから!!!」 そういってパタパタと走って病室を出て行ってしまった。 (全く、病院は走ってはいけないんだってばよ・・・) そう思いながらも、自分の命が助かった事にホッと胸をなでおろした。