担任兼変態教師とスカしたアイツ
      
 





「え〜・・・今日からお前らの担任の畠 カカシだ。よろしく」


銀髪で、んでもって美形。
顔に傷があるけどそれが余計カッコ良く見せている。
両目は色違いのオッドアイ。
白衣がとても似合っている。
しかし、どことなくやる気がなさそう。

それでもクラスの女子はあっという間にカカシに興味を示した。


「なんか質問ある?」
「はい、はぁ〜い!!」
「はい、月野ぉ」
「はい!!先生は彼女とか居るんですか?」


いきなりそれかよ!!と突っ込みを入れたくなるくらい素直な質問。
カカシは興味なさそうにため息をついた。


「居たらいいねー」
「えーそれじゃ、居ないんだー」
「うーん、特別ほしいって訳じゃないしね・・」
「なら、先生の担当の授業ってなんですか?」


まともな質問に聞こえるが、これはその授業の前には女子たちの化粧が濃くなっているということを示している。


「俺は生物教師だからな。主に生物だ。時々物理とかにもでるな」
「へぇーだから白衣を着てるんだ」
「せんせぇ、白衣似合ってるー」
「そう、ありがと」


そっけなく答えた。
まるで興味がなさそうだ。


「先生は幾つですか?」
「幾つに見える?」
「20代中盤くらい?」


女の子たちがきゃいきゃい騒ぎながら言った。
どこもかしこも“20代”と言っている。


「29歳だよ」
「うっそー」
「三十路前!?みえなぁ〜い」
「先生かっこよすぎるぅ〜」
「そう、ありがと」


女の子たちの褒め言葉にも全く興味を示さない。
カカシは小さくため息をついて、出席簿を開いた。


「それじゃ、名前を読み上げるから、呼ばれた奴は立ってね。
そんで、軽い自己紹介をよろしく。
じゃ、最初は『秋道』」


呼ばれたチョウジは立ち上がり、クラス全体を見渡した。
チョウジの先程の行動でクラスの何人かはヒソヒソと話をしていた。
まさに“陰口をしています”と示している。
その様にチョウジは肩を落とした。
しかし、自分の席から近いキバとナルトがニッコリと笑って小さな声で応援をしていた。
ソロリとシカマルの席を見るとシカマルも笑ってXサインをしていた。


「秋道チョウジです。火ノ中学出身で―――」




チョウジとキバの自己紹介も終わり、ナルトの番が回ってきた。


「んじゃ、次は渦巻」
「おぅ」


立ち上がり、クラスを見渡そうとしたが、その前にカカシと目があった。
カカシは相変わらずニコニコと笑い、ナルトを見ていた。
(自分の紹介のときもそれくらい愛想良くしろってばよ・・・・)
そんなことをポツリと思いながらもクラス全員を見た。


「オレの名前は渦巻ナルト!木ノ葉学園中等部出身だってばよ!
皆、よろしくな!」


ニッカリと笑うと誰かが手を挙げた。
畠カカシである。


「しつもぉ〜ん!」


さっきよりもかなりフレンドリーになっているカカシ。
それに驚いているクラスの女子。


「なんだってば?」
「彼女は居るの?」
「――――は?」


唐突な質問でフリーズするナルト&クラス。


「だから〜彼女はいるの?」
「いや、居ねぇけど・・・なんで?」
「ん〜?なんとなく」


(変態っぽいってばよ・・・)
(カワイイなぁ〜)


何か腑に落ちないが、とりあえず自己紹介が終わったからナルトは席に着いた。


「んじゃ次・・・内葉」


無言のままナルトの後ろの男子が立ち上がる。
ナルトは振り向かず、不機嫌のまま窓の外を見た。


「内葉サスケ。車輪中学出身」


サスケはそれだけ言うと席に着いた。
先程ナルトと絡んだのと同じようにスカしている。


「それだけ?」
「他に何がある」
「・・・・別にいいけど」


カカシはそれ以上は言わず、次に移った。
クラスの女子はカカシに次いだターゲットを発見してテンションが上がっている。
あちこちで「かっこいい」だの「すてき」だの聞こえる。
それにナルトはさらに不機嫌になる。


(オレはぜってーコイツを認めねぇかんな!!)



そんなこんなで自己紹介が終了した。