友人
入学式は無事(?)終了し、ナルトたちDクラスは教室で待機をしていた。 「オレの名前は渦巻ナルト!!よろしくなっ!!」 「奈良シカマルだ」 「オレは犬塚キバ」 「僕は秋道チョウジ」 教室に戻ってすぐに友達になることができた4人。 「お前らってどこの中学?」 「あー、俺らはこの学園付属の小学校と中学校だ」 「へー。なら金持ちなんだ」 「いや、ナルトはそうだけど俺は違う。 俺の親がここの理事と友達だからな。所謂、コネっつーやつだ」 「キバ、名に言ってんだ。俺は別に金持ちなんかじゃねーってばよ! 俺のじっちゃんがこの学園の元理事長名だけだろーが」 「「十分じゃねーか」」 ナルトの言葉に声をそろえるキバとシカマル。 それをお菓子を食べながら傍観するチョウジ。 「シカマルとチョウジは前からの友達だってば?」 「ああ。俺とチョウジは幼馴染で親友だ」 「家が近くてよく遊んだりしてるんだ」 「へぇ・・・・じゃ、学校も一緒だったのか?」 「ああ。俺とチョウジは地元の公立小・中学出身だ」 一貫性だったキバとナルトとは違い、受験で入ってきた二人。 「なんで木ノ葉にしようと思ったんだってば?」 「ああ、チョウジがここが良いって言ったからな」 「まさか、そんなことで選んだのか?」 「コイツとは一番仲が良いからな。俺も高校なんてどこでも良かったし」 めんどくせーしな。とシカマルは頭の後ろで手を組んだ。 「じゃ、チョウジはどうして木ノ葉にしたんだ?」 「あーそれはなー」 シカマルが盛大にため息をついた。 「ここの学園って、高校ランキングのトップ3に入るほどの学食の味を評価されているだろ」 「つまり・・・それが目当てで入ってきたってわけだってば?」 「そうだよ」 「それを知らされたのはここの受験が終わってからだ。 こいつ、やけに受験勉強がんばっていたから理由を聞き出せなくってな・・・」 「でも、進学校としての評価も高いから、シカマルにとっても悪くないでしょ?」 「・・・・・・・・・・」 のんきにポテチを食べる親友を横目で見て、まぁな。と言った。 キバは呆れ返り、ナルトは爆笑している。 「ははははっ、だからお前、そんなにもデ――――」 「待て!!ナルト!!!!」 ピクッ シカマルは慌ててナルトの口を防いだ。 「モガァッー(なんだってばよ!!)」 「チョウジの前ではそれは禁句だ」 「ナルトー何か言った?」 「ああ、なんでもねーよ」 「そう」 チョウジは再びポテチを食べ始めた。 シカマルの慌てっぷりにキバとナルトは眉を寄せる。 「その禁句を聞くと、あいつ豹変するんだよ」 「豹変?」 「ああ」 「まさか殴られるとか?」 キバが冗談半分で笑いながら言うと、冷や汗を垂れ流しながらシカマルは頷いた。 その表情と冷や汗から嘘ではないことを読み取り、ゆっくりとチョウジを見る2人。 のほほんよ柔和な表情でポテチを食べている青年からはそんなことはちっとも読み取れない。 「てめっ、邪魔だよ!!」 ドンッとチョウジを押しのけて教室をドカドカと歩くガラの悪そうな2人。 どこの学校にも居る“不良”というやつだ。 押されたチョウジは平常心のままポテチを食べ続けている。 「このやろ、おちょくってんのかぁ!?」 喧嘩を吹っかけておちょくっているのは自分たちだと気づかない2人。 「このデブ!!」 ピクッ 「や、やばい!!」 シカマルは冷や汗を流した。 ―――――デブ。 ―――デブ。 ――デブ。 デブ!!? ブチッ どこかでキレる音が聞こえた。 「僕はデブじゃない!!!ポッチャリ系だぁぁぁぁっ!!!!!!」 ブチギレたチョウジは拳を繰り出し、デブと言った男子を殴ろうとした。 その拳を慌ててとめるシカマル。 チョウジの腰に手を回し、止めに入るナルト。 デブと言った男子を避難させるキバ。 「ちょ、落ち着けチョウジ!!」 「シカマル、どいてよ!!僕はデブなんかじゃない!!」 「あわわわっ、落ち着けってチョウジ!!コイツを殴ったら指導室行きだってばよ!!」 「そのとぉ〜り」 いつの間にかチョウジとナルトの背後には人が立っていた。 4人は声の主を見た。 「あ〜!!!学門前に居た変態だってば!!」 「変態?変態って俺のこと?」 怪訝な顔で自分に指をさすその男。 入学式前に学門前でナルトに道案内をした銀髪の男だった。 「俺、お前に変態って言われるようなことしたか?」 「いや、なんか変態っぽかったから」 「・・・・・・・・お前な〜」 カリカリと後頭部を掻いて、チョウジの肩にポンッと手を置いた。 「お前、ポッチャリ系で癒し系だな」 「へ?」 「は? 「んん?」 男はニコニコと笑いながらチョウジを褒めた。 「へへ〜。そうでしょ?」 その言葉に気を良くしたのか、チョウジは再びお菓子を食べ始めた。 シカマルは親友の片手から手を離し、銀髪の男を見上げた。 ナルトとキバもしげしげと男を見る。 「おっちゃんってば、誰?」 「おっちゃんじゃなくって、先生ね」 「は?」 その男はニコニコと笑って手に持っている出席簿を見せびらかした。 「席についてね、渦巻ナルトくん」![]()
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