片思い邪魔虫
| |
|
|
| |
「ナルト、ごめ〜んね?」
「……とりあえずその写輪眼をしまえってば…」
事の始まりはいたって単純だった…。
片思い邪魔虫
「あー…わりぃ…。
俺ってば、今、好きな人が居るんだってばよ…」
それは任務終了後すぐの出来事だった。
Aランク任務をこなしてきたカカシ班を火影邸前で一人の少女が待ち伏せしていた。
少女は頬を赤く染め、カカシ班のもとへ歩み寄ってきた。
その場にいた誰もがカカシに対するものかと思っていた。
カカシ自身もそう思い、内心面倒くさそうだった。
しかし、その4人の期待を見事裏切った少女は、ナルトに告白をした。
「ナルトくんっ!ずっと好きでしたっ。私と付き合って下さい!」
「えぇ!?俺?」
「ナルトがっ!?」
「へーモテるんだね」
「…………」
驚くナルトとサクラ。
おもいっきり第三者的な反応のサイ。
黙り込むカカシ。
ナルトの答えを今か今かと待つ少女。
見た目はとても可愛らしく、性格はおっとりとしていそうだ。
「あー…わりぃ…。
俺ってば、今、好きな人が居るんだってばよ…」
「あ……」
ナルトの答えにその場のナルト以外の全員の視線がサクラに注がれた。
「それって…」
「サクラちゃんじゃねぇってばよ」
「え……じゃ、誰…」
「ずっと憧れてる人だけどな」
「……………」
少女は少し涙目になって微笑んだ。
「その人に気持ちは伝えましたか?」
「まだだってばよ。でも、その人を困らせたくないから告白はしねぇってば」
「そう…ですか…」
少女はこぼれそうな涙をハンカチで拭い、顔をあげてニコッと笑った。
「ありがとな」
「はい!なら、あの…せめて、私とお友達になってくれませんか?」
「おぅ!それなら大歓迎だってばよ!」
「ありがとう」
そんなやり取りが終わり、少女は走って帰っていった。
そんなナルトを白い目で見るサクラ。
なにやらメモをしているサイ。
無言無表情のカカシ。
「あんたね…。あの子絶対に諦めてないわよ…。
友達と見せかけてモーションかけまくって落とす気満々ね」
「んな事ねぇってばよ?」
「甘いっ!あんたの片想いが実る見込みが無いってわかった瞬間のあの子の顔…。
あなどれないわ…」
「なるほど。ナルトはモテるが、片想い中なため、全員フると…」
「なにメモってんだってばよ…」
「片想い中の女の子は戦略家」
「無視かよっ!」
ひたすらメモを続けるサイ。
そんなこんなで報告書などを提出した一行は、カカシの解散の言葉を待った。
「それじゃ、解散ね。あ、ナルトは今後の修業についての話があるから残ってね」
「えぇ〜…」
「解散!」
カカシの言葉と同時にサクラとサイは帰っていった。
残されたナルトは不機嫌な視線をカカシに向けた。
「んで、修業の話ってなんだってばよ?」
「まぁまぁ、そう邪険しなさんなって。 とりあえず、ちょっとこっちに来てよ」
カカシに言われてがままにナルトはカカシに付いて行った。
連れて来られたのは演習場。
「今日、お前の動きを見て足りないと思った部分が幾つかあるからそれを修正するぞ」
「足りない部分だってば?」
「まぁ、色々ね…」
カカシは額当てをずらし、写輪眼をあらわにした。
どうやら実戦を交えてやるらしい。
「本気でいっていいってば?」
「いや、先ずは幻術に勝つ訓練からね」
カカシはナルトに顔を近づけ、写輪眼を発動させた。
ナルトの意識が朦朧としてきた。
夢見心地な気分だ。
(あー…。頭がぼぅっとするってばよ…)
写輪眼の幻術に完全にはまったナルト。
実はカカシの狙いはコレだった。
ニヤリと口の端を持ち上げた。
が、口布のおかげでその表情はナルトにはわからない。
「それじゃ、ナルト。今から俺が幾つかの質問するから答えてね」
(えぇっ!なんだってばよ!!)
夢見心地から一気に醒めたナルト。
しかし、時既に遅し。
精神は写輪眼に制御されている。
「それじゃ、先ずは…」
(や、ヤバイってばよ!早く解かないとっ!)
あたふたするものの、幻術が苦手なナルトに上忍のカカシがかけた幻術が解けるわけがない。
「今日の火影邸前での話…ホント?」
「……………」
「あぁ、質問が悪かったか。片想い中っていう話ね」
頭で理解したナルトは即答した。
「ホントだってばよ」
ナルトの意識と相反する身体。
言いたくないと思っても身体が勝手にこたえる。
「ホントなんだ…。じゃあさ、誰?」
「……………」
精神を集中させて、身体がこたえようとするのを拒んだ。
「へぇ、結構やるね」
カカシは更に写輪眼を近づけ、より強くなるようにチャクラを込めた。
「ねぇ、誰?」
「…カ…カカシ先生だってばよ…」
「……………………え?」
顔を赤く染め上げるナルト。
告白してきた少女よりも頬が赤い。
しかも無理矢理言わされたため、悔しい思いからか、若干涙目。
対してカカシは予想外のこたえで呆気にとられていた。
その瞬間、気が緩んだ所為で写輪眼の幻術が解け、ナルトは自由となった。
身体が動くようになってもナルトは固まったように立ち尽くしていた。
頬を紅く染め、カカシを恨めしく睨みつけている。
「ひ・・・・ひでぇってば・・・・。
絶対に言うつもりなんて無かったのに・・・。
無理やり言わせるなんて、最低だってばよ・・・」
「な・・・ナルト・・・」
泣きそうな表情のナルトを見て、カカシは慌て始めた。
「わ、悪かった・・・ナルト・・・」
「・・・・・・・・・・・」
目に見えて慌てているカカシ。
それを見てナルトは小さくため息をこぼした。
結局惚れた弱みで謝られたら許してしまう。
「ナルト、ごめ〜んね?」
「……とりあえずその写輪眼をしまえってば…」
「うん・・・・」
カカシは素直に写輪眼を額当てで隠した。
それを確認したナルトはうつむいた。
「なぁ、先生は俺の好きな人を聞いてどうするつもりだってば?」
「いや・・・その・・・」
「俺ってば絶対に先生には言いたく無かったってば。
だって、この所為で気まずくなったりするのが嫌だったからだってばよ」
「ナルト・・・・」
ナルトの言葉は御尤も。
もしカカシが断れば気まずい空気が第7班に付きまとうだろう。
「しゃ・・・写輪眼まで使って・・・せけぇってば」
「ゴメン・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「ナルト、本当にゴメンな?責任取るから・・・な?」
「セキニン?」
カカシはニッコリと笑って、口布を下ろした。
初めて見たカカシの素顔にナルトの頬は自然に染まる。
見惚れるようにその顔を見ていたらカカシがナルトの腰を抱いた。
「カカシ・・・せんせ・・・」
「ナルト・・・俺もお前の事が好きだよ。
だからセキニンとってお前とずっと一緒に・・・な?」
「・・・・・ホント?」
「俺、お前にはそういうことで嘘を吐かないって決めてんの」
「ホントにホントだってば?」
「ホントにホントだよ」
「・・・・・・信じられないってばよ」
「・・・・・・・」
そう言いつつも、カカシのベストをギュウッと掴む。
それは縋り付くかのようだ。
「なら、信用できるような事をしてあげる」
「?」
「それじゃ、ゆっくり信用を回復してみますか」
そういったカカシの表情は嬉しそうなものだった。
あとがき
なんじゃこれ。
適当にも程があるだろwwww
これの続きを書こうと思っています。
出来上がったらそちらもよろしくお願いします。
|
|
| |
|
|